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麻美は、子供の頃、発育が良かったために同年代の男の子や大人の男達の好奇や好色な視線に晒される事が苦痛だった。だが、大人になって上京すると、そんな男達の視線を集めることが女としての魅力であった事に気付く。そしてそれが、歯科衛生助手と言う安月給でも麻美に優雅な暮らしを与えていた。麻美は、治療に来る患者の中からアパレル業界の社長である佐伯を選び、気のある素振りを見せて身体を許した。案の定、佐伯は麻美に溺れ、麻美が欲しがったブランド物のバッグをくれた。欲しい物さえ手に入れば、もう用はない。麻美は、あっさりと佐伯を捨てた。しかし麻美は、身体を餌に男に貢がせる生活に空しさを感じていた。自分にふさわしい恋人が欲しい。そんな時、麻美の前に北原と言うIT企業のイケメン社長が現れた。麻美はいつもと同じ手で北原の気を引き、自宅に招待して貰うことに成功した。だが、そこに現れたのは、あの佐伯だった。